このゼミでめざすこと

多様性を豊かさにするために、ことばと文化の教育をあらゆる場で実践できる人をめざして

これが、「ことばの教育ゼミ」の大きな目的です。
グローバルな世界の中、日本も、学校も、地域にも、さまざまなことばと文化を持つ人たちがいることが当たり前の時代になりました。

そうした中で、上のような視点でことばや文化、社会の教育を考えることはとても大事です。

その流れの中で、東京学芸大学には「国際系」「言語系」「文化系」の分野がたくさんあります。日本語教育、国語教育、国際教育、多文化共生…などなど。でも、それぞれがつながる機会が残念ながら多くはありません。

「ことば」や「文化」の多様性を豊かさとして捉えていく目を養いながら、ひとつの教科におとしこまず、ひろくさまざまな実践活動を行っていくなかで、教育を考え、あらゆる場でそれを実践していく人になることをめざします。

もともとはA類B類国語教室の自主ゼミの1つとしてはじまりました。今も国語教室の自主ゼミとしても位置づいていますが,上のような問題関心から,国語に限らず,メンバーページにあるように,学生も教員も多様な所属の人が広く参加する場となっています(国語の学生が多いですが,学生の代表はE類多文化だったり,C類特別支援の学生だったり,教員もA類学校教育の先生がいたり)。

活動時間について(2022年度)

全体的に社会情勢の中流動的ですので、状況によって変わっていく可能性がありますが
2022年度・7期の活動時間は毎週金曜日18:00-20:00〈対面〉の予定です。


メンバーについて

このゼミは、いわゆる大学の公的な「卒論」「修論」などとは全く関係のない、あつまりです。
そのため、そうしたものとのつながりは一切ありません。専門の学科やコース、公的な卒論のゼミなどとは関係なく(もちろん単位などもありません!)、参加し、動かしていきます。

教員も複数の有志で運営しています(今は南浦涼介[A類国語・日本語教育]、小西公大[E類多文化・文化人類学]、大村龍太郎[A類学校教育・教育方法学])。

参加希望の人は(2022年4月から第7期です)

大学内あるいは大学外で、「多様性」をふまえた「言語」や「文化」の教育とそれを得意とする教育者をめざす人が、分野や専攻を越えてつながること。
その中で磨きあって専門の視点と実践の視点を兼ね備えた人になるために、いろいろな人が一緒に考え、成長する場として、ここがあります。そうした場を一緒に共有したい人は、誰でも歓迎します。
東京学芸大学の学部生、院生、教職員であればだれでも参加できます。
学外の方の場合、ゼミの関係者(メンバー参照)のお知り合いの方に一度ご連絡ください。または、お問い合わせのページからご連絡ください。
(もともと東京学芸大学内のゼミのため、また、ネットで活動を公開したり関係性をつくっていくため、リスクマネジメントをかねてワンクッション挟んでおります。どうぞご了解ください)

4月15日(金 対面S105),22日(金 対面S105),29日(金 遠隔)にプレゼミを行います。
以下のサムネイルを押すと,プレゼミの案内ページに飛びます。

退ゼミの仕方(○期生システムについて)

このゼミは、「○期生」システムを取っています(2022年度は7期生)。
(大学のいろいろな集まりは「辞めるしくみ」が明確でないことが多いために、つくっています笑)

毎年年度ごとに、更新するしくみになっています。年度を超えて続けていきたい人は、次の「期」に更新します。その「期」限りで辞めることももちろん可能です。


学びの深めかた

「ことばの教育ゼミ」の活動サイクル

「ことばの教育ゼミ」はそれを「オンライン雑誌づくり」という形で行っていきます。

多くの場合「ゼミ」は文献を読んだり調査したりするものですが、このゼミでは「雑誌をつくる」ということを活動の中心に据えています。

①問いの決定:半年に一回、活動の「問い」テーマを決めます。

②テーマの探求:そのテーマを実現するために内容をつくり、探求していきます。
探求の方法は、テーマに沿って自分たちで考えます。
インタビューをすることもあれば、イベントを開催して参加者とゲストと一緒に考えることもあれば、じっさいに授業をすることもあります。

③編集と発信:そうした活動を通して得たことを、最後は「雑誌」というかたちにします。そうしてオンラインで発信します。(このウェブの主要コンテンツです)

このサイクルをとおして、自分たちが頑張って活動したこと、考えたことを、ウェブ上で雑誌という形で編集し、それを外に発信して、社会とつながっていきます。
その中で、「ことばと文化の多様性」の意味を、社会の人と一緒に考えていく。そうした活動方法をとっています。
それをくりかえしていくことによって、「考える」という行為と「実践する」という行為が一体化していきます。理論と実践をつなげて考えていくためにはこれがとても大事です。