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第3号、「これからの読書感想文」をお届けします。
小学生、中学生時代の夏休みと聞いて、何を思い出すか。
家族や友だちと遊びに行ったこと。プール、海、山、旅行……。家でゴロゴロ、ゲーム三昧。
人それぞれ、思い出を挙げたらきりがなかろうが、そんな思い出とは別に、多くの人の共通経験、夏休みの宿題というものがあったことを覚えていないだろうか。
そして、その中で「読書感想文」なるものがあった、という記憶がある人はいないだろうか。
あまり真面目でなかった自分が、夏休みも終わりの頃、たまった宿題の中で最も困ったのは「読書感想文」であった。
感想と言われても、どうにも書くことが思いつかない。
本が好きな人々は、本を読んで、原稿用紙3枚分の感想を抱くことが出来るのか。
考えても、考えても思いつかずに悩んでいたことを思い出す。
必ず理由を書きなさいと言われ、何も思いつかずも、「ああ、面白かったことには理由がなくてはならないのだな」と悟った低学年の頃。
自由に書いていいと言われ、少しネガティブな感想を書くと、「面白いところなかったの?」と聞かれ、「ああ、面白かったと書かねばならなかったのだな」と悟った高学年の頃。
ひどく個人的なことだが、読書感想文には苦い思い出が、自分が作文を嫌いになった元凶であるように思えてならなかったのです。
自分たちのやってきた「読書感想文」とはいったい何だったろうか?
何のためにやっていたのだろうか?
そして、読書感想文はいかにしたらよりよくなるだろうか?
読書感想文の過去、海外の作文を見ながら、未来志向に読書感想文を考えなおそう。 そんな特集です。