#1 世間と考える、ことばの教育(2016.10 1期)

ことば工房 第1号 世間と考える、ことばの教育

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第1号、「世間と考える、ことばの教育。」をお届けします。

記念すべき『ことば工房』創刊号のテーマは「世間と考える、ことばの教育。」である。
世間とじゃなくてゼミで考えたらどうか、とも思うが、まあまあ、聞いてほしい。
とある社会人とのお食事会、
「いやー、ぼく教育学部で、国語の先生目指してるんですよ」
などとカミングアウトをしたのが、ことの発端である。
そのとき、顔見知りの先輩方の反応に違和感があった。
先生目指してるなんて偉いね、というような方もいらっしゃれば、
なぜ、よりにもよって国語なのか、というような方もいる。
むしろ、なんで国語? みたいな雰囲気の方が優勢である気さえした。
学校で身についたことは、社会に出たとき、実際どのように役に立っているのか。
そもそも、何が身についた、つかなかったと思われているのか。
何が必要とされているのか。
何のために教えるのか。
自分たちの目指すものが、どのように考えられ、
どのようなニーズがあり、そして、どのような可能性があるのか。
それを考えておかねばなるまい。
「ことば」の表記は、いわゆる「言語」に限らず、
手話や身振り手振り、手旗、モールス信号など、
あらゆるコミュニケーションツールを「ことば」として捉え、
さまざまな視点から、これまでの教育を考え直そうとしてのことである。
まずは、創刊号ということで。
今の我々の全力、読んでいただきたい。